稲刈りの前に、住まいの「雨の通り道」を見直してみませんか

田んぼの色が、緑から黄金色へと変わってきました。
岩木山を背に稲穂が頭を垂れ、あぜ道には赤とんぼが舞う。
津軽平野が一年でいちばん豊かな表情を見せる季節です。
農家の皆さんが稲刈りの段取りを考え始めるように、私たち塗装店も、この時期になると「そろそろ確認しておきたい場所」があります。
外壁でも屋根でもなく、その間をつないでいる、雨の通り道です。
塗装店が、外壁より先に見る場所
現地調査でお住まいを拝見するとき、私たちは外壁の色あせよりも先に、雨がどこを通って地面に流れているかを追いかけます。
屋根に降った雨は、軒先から雨どいに集まり、縦のといを通って地面へ流れていきます。
その途中には、破風板(屋根の端を覆う板)、軒天(軒の裏側の天井)、外壁の目地を埋めるコーキングといった、小さな部材がいくつも並んでいます。
これらは面積こそ小さいものの、水の流れを受け止め、外壁の内側へ入れない役割を担っています。
言い換えると、外壁が長持ちするかどうかは、この通り道がきちんと働いているかにかかっているのです。
塗り替えの必要性を判断するうえで、実はいちばん情報が多いのがこの場所だと、私たちは考えています。
落ち葉が増える前に、雨どいの流れを確かめる
秋が深まると、雨どいには落ち葉や細い枝が溜まり始めます。
詰まった雨どいにまとまった雨が降ると、水は行き場を失ってあふれ、外壁を伝って流れ落ちます。
外壁に縦の黒い筋がついていたり、雨の日だけ壁の一部が濡れたように見えたりするのは、その痕跡であることが多いです。
雨どいそのものも、軒からの落雪や長年の重みで、少しずつ勾配がずれていることがあります。
継ぎ目からぽたぽたと水が落ちる、一部だけ水が溜まって流れない、そうした様子は、雨の日にこそ観察できます。
雨どいの点検というと大げさに聞こえますが、雨が降っている日に窓から軒先を眺めるだけでも、多くのことがわかります。
落ち葉が本格的に落ちる前の今なら、詰まりを取り除く手間も少なくすみます。
破風・軒天・コーキング、小さな部材の大きな仕事
雨の通り道のなかでも、破風板と軒天は、風雨の当たりが強い場所です。
塗膜が薄くなると木部が水を吸い、反りやはがれにつながることがあります。
コーキングは、外壁材どうしのすき間を埋めて、水の侵入を防ぐ柔らかい材料です。
年数が経つと弾力を失い、細いき裂やすき間が生まれます。
外壁本体がまだ元気でも、コーキングが先に寿命を迎えることは少なくありません。
こうした付帯部の塗装や補修は、外壁塗装と同じタイミングで行うのが一般的です。
足場を組む機会をひとつにまとめられるためで、住まい全体の耐久性のバランスも整えやすくなります。
外壁本体の塗り替えを考えるときは、こうした小さな部材の状態もあわせて見ておくと、住まい全体を長持ちさせる計画が立てやすくなります。
実りの季節に、住まいの流れを整える
稲刈りが終わると、津軽の秋は一気に深まります。
落ち葉が増え、雨は冷たくなり、やがて雨どいに残った水が凍る朝もやってきます。
そうなる前の今は、雨の通り道を落ち着いて見直せる貴重な時期です。
株式会社 三国谷塗装店では、外壁や屋根の塗装とあわせて、雨どい・破風・軒天・コーキングといった付帯部の状態も一つひとつ確認し、必要な箇所と、まだ様子を見てよい箇所を分けてお伝えしています。
すぐに工事をお考えでなくても、いまの流れがどうなっているかを知っておくことは、住まいを長く保つうえで大きな意味があります。
田んぼの色が変わるこの季節、雨の日にふと軒先を眺めることから、始めてみてはいかがでしょうか。
お気づきのことがあれば、どんなに小さなことでも、お聞かせいただけたら幸いです。