りんごが色づく頃、住まいの「四つの面」を見比べてみませんか

りんご畑から、収穫の声が聞こえる季節になりました。
枝いっぱいに実った赤い実が、秋の日差しを受けてつやつやと光っています。 岩木山の頂も、うっすらと雪化粧を見せるようになりました。
りんごの栽培には、「玉回し」という作業があります。 日の当たらない側まできれいに色づくように、実を一つひとつ手で回して、向きを変えていく作業だそうです。
私たち塗装店は、この作業の話を聞くと、つい住まいのことを思い浮かべます。 家は、りんごのように向きを変えることができません。 だからこそ、外壁は面ごとにまったく違う表情で、年月を重ねていくのです。
同じ家でも、面ごとに「年齢」が違います
外壁の状態を見るときは、正面だけで判断せず、建物のまわりをぐるりと一周して見比べることが大切です。
同じ年に、同じ塗料で塗った外壁でも、南側はすっかり色あせているのに、北側はまだ色がしっかり残っている、ということはよくあります。 反対に、北側のほうが汚れや湿り気が目立つこともあります。
外壁の傷み方を決めているのは、築年数だけではなく、その面がどれだけ日差しや雨風、雪を受けてきたかという「経験の量」です。 塗り替えの時期や方法を考えるときは、いちばん傷んでいる面と、いちばん元気な面の両方を知っておくことが大切だと、私たちは考えています。
南と西は、日差しの記憶が残る面です
南側の外壁は、一年を通していちばん長く日差しを受ける場所です。 紫外線によって塗膜が少しずつ分解されると、色があせたり、手で触ると白い粉がつく「チョーキング」と呼ばれる状態があらわれたりします。
西側の外壁は、午後の強い西日を受けます。 日中に温められ、夜に冷えるという温度差をくり返すため、外壁材やコーキング(シーリング)に伸び縮みの負担がかかり、細かなひびにつながることがあります。
津軽は夏が短い地域ですが、晴れた日の日差しは外壁にしっかり届いています。 南と西の面は、住まいがこれまで受けてきた日差しを、いちばん正直に映している場所といえます。
北と東は、乾きにくさがあらわれる面です
北側の外壁は、日が当たりにくく、雨や朝露のあとも湿り気が残りやすい場所です。 色あせは目立たなくても、黒ずみや、土ぼこりのような汚れが少しずつたまっていることがあります。
東側の外壁は、朝日を受けて乾き始めるのが早い一方で、午後には日陰になります。 家の配置や、隣の建物、植木の位置によっては、北側と同じように乾きにくい場合もあります。
乾きにくい面では、塗膜の水をはじく力が弱まってくると、外壁材が水分を含みやすくなることがあります。 見た目の変化はゆるやかでも、雨のあと、ほかの面より乾くのが遅いと感じたら、ひとつの目安として覚えておくと安心です。
冬の風を受け止める面も、忘れずに
津軽の住まいならではの視点として、もうひとつお伝えしたいのが「冬の風を受ける面」です。
この地域では、冬になると日本海側から西よりの強い風が吹き、雪を巻き上げる地吹雪も珍しくありません。 風上にあたる外壁には雪が横から吹きつけ、張りついた雪がとけたり凍ったりすることもあります。
こうした面では、窓まわりや外壁材のつなぎ目など、すき間になりやすい部分が水分の影響を受けやすくなります。 南側のような色あせとは違い、表面がきれいに見えても、つなぎ目の状態に変化が出ていることがあります。
お住まいのどの面が冬の風を受けているかは、雪が降った翌朝、外壁に雪が張りついている面を見ると、よくわかります。
晴れた日に、住まいのまわりを一周してみてください
りんごの収穫が終わる頃、津軽はいよいよ冬じたくの季節に入ります。 その前の晴れた日に、住まいのまわりをゆっくり一周してみてはいかがでしょうか。
南と西は色あせ、北と東は汚れや湿り気、冬の風を受ける面はつなぎ目に注目してみてください。 四つの面を見比べるだけで、住まいがどんな一年を過ごしてきたのかが、少しずつ見えてきます。
株式会社 三国谷塗装店は、地域密着の塗装店として、小さなご相談から施工後のフォローまで、ひとつひとつ丁寧に対応しています。 冬のあいだに気になった面をメモしておくだけでも、雪がとけてからの住まいの計画が、ぐっと立てやすくなります。
一周してみて、気になる面が見つかりましたら、どうぞお気軽にお声がけください。